戦車が落とした橋~桂川橋ストーリー
今の桂川橋(第3代 平成14年~)
平成14年に架け替えられました、今では普通の橋です
第2代桂川橋の勇姿 昭和13年~平成14年
明治期(あるいはそれ以前?)に架橋された、この橋の前の橋(初代桂川橋)は石造の橋でした。
ところが、昭和10年ころにあった軍事演習で、戦車が通過した際に損壊してしまいました。その後、戦車の重みにも耐えられる橋として、昭和13年に架け替えられたものが2代目桂川橋です。
この橋の特徴ある形状から、地元では『タイコ橋』と呼ばれて親しまれ、子供たちの遊び場であり、比良松の風物詩ともなっていました。
地元の声をご紹介します。
・広い欄干の上を子供が両側から走り、中央ですれ違う遊びをしていた。この遊びの途中でよく川に落ちたが不思議と 怪我はなかった。
・雪が降った後は路面だけ雪がのこり、子どもがすべって遊んでいた。
・自動車がまだ少なかった頃は、路面の片側で米、おがくずなどを千していた。
しかし、平成14年、国道386バイパスが建設されたことと、車社会になって『見通しが効かず交通事につながる』との声もあって、惜しまれつつも取壊され、現在の橋に架け替えられました。
なお、旧桂川橋(初代)の構造物は、地元の人たちにより、その一部が河川中に残されています。
撤去作業の様子
鉄骨が多量に用いられています
戦車が通った演習の時のものと思われる動画が残っています
川底に残る旧橋(初代)の石材